導入事例

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自己変革で組織風土を変容させる6ヶ月間のプロジェクト型研修 − ②人材開発課インタビュー編

株式会社アルファネット(人材開発課 部長 築山勝幸 氏/右、 人材開発課 鈴木亜由美 氏/左)

社長・常務 インタビュー編
人材開発課 インタビュー編
研修参加者 インタビュー編

<<研修参加者から頂いたご感想の紹介>>

② 人材開発課 インタビュー編

インタビューのまとめ

受け身の姿勢とキャリアについての意識の薄さ、見えない壁

聞き手
人材開発課の視点から会社や受講者に対してどんな課題を感じていましたか?
築山さん
当社の良いところでもあり、また課題でもあるのは「受け身の人が多い」ということです。
採用の面接も相手の立場に立って考えられるかを重視していますので、そういう人が集まる傾向にあります。逆に言えば主体的に動くことが少し弱いのが課題のひとつだと思います。

それから各年代別もそうですが、違う組織の人との繋がりが少ないことも課題でした。当社はいくつかの会社が合併して今の会社が出来ているという背景もあって、何か“見えない壁”ではないのですが、そういうものがあるように思います。
聞き手
鈴木さんは如何ですか?
鈴木さん
私も築山さんと同じで、受け身という表現になりますが、良い意味で調和を重んじる人が多いというか、思っていても口に出さない人が多いように感じます。
当社が特別なのか分かりませんが、目先のことに追われて自分はこうしていきたいという意識を持っている人が少ないように思います。

「自分はこうしていきたいという意識を持っている人は少ないように感じています。」(鈴木さん)
聞き手
他には如何ですか?
築山さん
お客様との関係性ですね。SIerさんとのお付き合いにも言えます。
当社のビジネスの構造的にどうしても受託する立場になるケースが多いので、自分から発言してはいけないとか、発信出来ないという意識が根底にあるように思います。
例えば構築案件でトラブルがあると当社のエンジニアというのは全部引き受けてしまうんですよね。費用のこととか関係なく…。(笑)

成長とは自分にとってどういうことなのかを考え行動できるようになって欲しい

聞き手
今回、『セルフイノベーション研修』を実施するにあたってどんなことを期待していましたか?
築山さん
研修が終わって組織に戻ったら、率先して動く人になってくれることを期待しています。あとは漠然と過ごすのではなく、目標とか自分はどうありたいかということを考えて行動できるようになって欲しいという気持ちがあります。
鈴木さん
研修に参加することによって自由さを感じてもらえたら良いなぁと思います。
会社の業務の中での成長というのも勿論大事ですが、自分がどうしたいのかを考えて良いんだということを感じてもらいたいと思っていました。

会社として、「個の成長が組織の成長に通じる」というメッセージを発信しています。成長とは自分にとってどういうことなのか描けない人もいるので、そのヒントというか、キッカケになってくれると良いなぁと思っていました。

「漠然と過ごすのではなく、目標やどうありたいかを考えて行動できるようになって欲しい」(築山さん)

聞こえてきた「休みの日を使って6ヶ月間も、忙しいのに・・」といった声

聞き手
この研修を実施するうえで難しかったところはありますか?
築山さん
社員にしてみると「何が始まるんだろう」という感じになり、社員にうまく研修の主旨を伝えるのは難しいと感じていました。

それから受講者の人選も苦労しましたね。各組織の中心メンバーに土曜日を使って、しかも6ヶ月間という長い期間の研修なので、「現場は忙しいのに・・」とか「研修の効果は?」、「何に繋げるの?」など、上司の方からも結構言われましたね。(笑)

でも、社長からこの研修に対する想いを直接マネージャーや社員にも伝えて頂いて、ようやく理解して頂けたと思います。
聞き手
何かやる時には本当に賛否両論あるのは間違いないですね。
築山さん
でも、そういう風におっしゃっている上司の方々も受講後のアンケートを読むと、本人達にとっては役に立っていると感じて頂けることも多いですね
鈴木さん
本当にその通りですね。理解して頂くには時間が掛かると思います。でも、心の底からそんなのやらなくて良いよと思っている人は一人も居ないと思います。

研修の参加メンバーが中心になって開かれた、社内の20周年記念イベント

聞き手
改めて、どのような企画をされ、どのような成果がありましたか?
築山さん
最初は「次世代研修」という形で始めましたが、第2期、第3期は世代を変えて企画し、その世代に合わせた内容で研修を実施しています。
研修が終わると毎回、そのまま場所を変えて全員で“懇親会“も実施しています。それは組織を跨いで横の繋がりを作る場になりました。

昨年は当社が設立されて20年の節目の年で、さまざまな“20周年イベント”がありました。その際にも、第1期の研修メンバーが主体的にイベントを企画、実行してくれたのは嬉しかったですね。

自分の想いを伝え自ら行動する人が増えてきたのは、成果であり変化を感じます。
築山さん
今回の研修を会場の後ろの席から見ていて印象的だったのは、想像していた以上にみんながよく喋るなあぁということです。(笑)

よく言われる“安全な場所”というような空気(雰囲気)であれば、みんな自分の想いを口に出せるのだと実感しました。

だからそのような場所を会社としてきちんと用意してあげれば、コミュニケーションも深まり、またマネージャーとの関係も良くなるのではないかと考えています。
「“安全な場所”のような空気であれば、みんな自分の想いを口に出せるのだと実感しました」(築山さん)

横の繋がりがもたらした価値、目に見えて感じた変化とは

聞き手
『セルフイノベーション研修』を実施したうえで良かったところ、その他の影響などどのようなことがありましたか?
鈴木さん
ある研修受講者の話ですが、研修受講後すごく行動に移しているなと目に見えて分かり、話していても変化を感じます。もともと自分の置かれている状況で何が出来るかを前々から考えていたとも思うのですが。

“背中を押す”じゃないですが、そういう意味で効果があったと思います。
また横の繋がりが出来たのも大きかったと思います。

受講者は部下を抱えている人たちが多く、色々と悩むことも沢山あると思います。
そういったことを同じ立ち位置で頑張っている他の人たちと話せる場が作れたのは、意味があることだったと思います。
築山さん
あと本を読む人が増えたように感じます。特に“リベラルアーツ”の研修を盛り込んで頂いたことで、個々に気付きが生まれ、一歩踏み出してみようと思った人が増えたように思います。
鈴木さん
そういった周りからの刺激って絶対にありますよね。
「結構、みんな色んな本を読んでいるんだ・・」という気付きが背中を押しているのかも知れません。
「自分が置かれている状況で何ができるのか、その背中を押す効果があった気がします」(鈴木さん)

大事なのは自分が持っているものを動かすこと

築山さん
知識習得のための“聞くだけ”(聞きっ放し)の研修は、確かにその時は役に立つのですが、大事なのは“自分の想い”を確り持つことが出来るかどうかだと思います。
その刺激を与えることは、今回のような研修じゃないとなかなか出来ない気がします。
またストレングス・ファインダーの評判も良かったですね。
これは“自分の強み”のこと、つまり“自分の良いところ”についてのことなので取り組みやすいんだろうと思います。

自分の部署でも全員受けてもらうつもりと言う受講者も出てきているので、社員からすると有効活用できるツールなのでしょうね。

他の人に刺激を受けた。今後、新しいことをやろうと思った

築山さん
ある研修受講者が研修後に車の免許を取得したと聞きました。
鈴木さん
その方は英語の勉強もやってますよね。
築山さん
恐らく研修を受けてから、何か変化があったのだと思います。
鈴木さん
他の人に刺激を受けて何か新しいことをやろうと思ったと聞きました。
築山さん
なかなか具体的に“何が”とは言えないんですが、間違いなく“何か動き出した”というのはすごく感じるんですよ。
「“何か動き出した”のを、すごく感じています」(築山さん)

研修メンバーが、紀藤さんに、いろいろ相談をしたりとか、そういう風景をよく見るんですよね

聞き手
今回、アルファネット様の研修に色々と携わらせてもらっておりますが、カレッジ(紀藤)の強みや改善点はどんなところだと思われますか?
築山さん
何と言っても強みはお人柄じゃないですか。
鈴木さん
私もそう思います!
築山さん
研修中、当社の研修受講者が紀藤さんに色々と相談をしている光景をよく見かけるんですよね。
それって年齢が近いということも勿論あるのかも知れませんが、この人だったら聴いてもらえそうだとか、何か良いアドバイスをもらえそうだという雰囲気を紀藤さんが持ってらっしゃるからだと思います。
裏表が無いというのも、私はすごく安心出来るところですね。

あと“人のネットワーク”をたくさん持ってらっしゃるので、研修だけでなく色々な相談に乗ってもらえそういうだという信頼感もありますよね。

あの“松岡修造さん”と同じくらい熱量も充分ありますし。課題は時々見積金額が1桁間違っていたりするところですかね。ゼロが1個多いとか少ないとかあるのはご愛敬ですね!(笑)
聞き手
私(紀藤)は別に大したことはないんですけど、私の周りには、結構“大したことある人”が多いんです。その人たちとの“繋ぎ役”は出来ますね。
築山さん
それって普通はなかなか出来ないものですよね。
鈴木さん
本当にそうだと思います。
築山さん
それが本当に他の研修会社とは違うところで、まさにカレッジさん(紀藤さん)の良さだと思いますね。
当社の現場のことをよく知って頂いているのも非常に大きいですけど。色んな意味で一緒に“風土作り”をしてもらえそうだと思えるところですね。
鈴木さん
まさにお人柄だと思います。講師という感じではないので・・。一人一人にちゃんと話をしようとしてくださるのが伝わっているのだと思います。そこが強みなのではないでしょうか。

「お人柄だと思います。一人一人にちゃんと話をしようとしてくださるのが(紀藤さんの)強みなのではないでしょうか。」(鈴木さん)
聞き手
鈴木さんから「ここをもう少しこうしたら良いのに‥」ということはありますか?
鈴木さん
特に思い付くことはありませんね。本当に何でも正直に話せるので、いつもありがとうございます。
研修受講者(一期生)が、これから研修を受ける方(三期生)に研修の受講意義を伝えるために、自主的にアンケートを作成されました。

研修参加者 インタビュー編 に続く

企業情報

設立1999年7月1日
年商87.6億円(2019年度)
従業員数578名(2020年1月1日)
資本金4億円
系列株式会社大塚商会
事業内容■ITソリューション
・ITインフラ基盤構築(サーバ・ストレージ仮想化、VDI環境構築)/セキュリティ(サイバーセキュリティ対策)
■ネットワークソリューション
・LAN工事/耐震免震工事/物理セキュリティ導入
■人材アウトソーシング
・データセンター保守・運用・監視/ テクニカルサポート/コールセンター業務支援

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